ヒップホップサブジャンル紹介 Part.2

雑談編

(こちらは「ヒップホップサブジャンル紹介Part.1」の続きになります
まだそちらを読んでいない方そちらからご確認ください)



それでは最後にみなさんが一番気になる
トラップについて解説します。


個人的にはトラップには
広義狭義の意味があって、


狭義のトラップはアトランタで発展した
音楽ジャンルで、


ドラックを売り捌く
トラップハウスが名前の由来です。


曲自体はハイハットと
808が特徴的なビートに


ストリートでの日常に関する
ラップをすることが多いです。


ダーティーサウスでも紹介した
Gucci ManeやT.Iというアーティストが
トラップの火付け役と言われています。


その後プロデューサーのMetro Boominや
Migos , Future , Young Thugなどが
トラップを世界に広めました。


ここまでが狭義のトラップです。





では広義のトラップとは何か…


自分はハイハットと808の入ってる
ビートを使っている曲を
トラップと呼んでいます。


中にはギャングとは
程遠いアーティストが歌っていても、


ビートで判断すると
トラップといえると思っています。


例えば

DJ Khaled feat. Justin Bieber,
Chance The Rapper, Quavo
-No Brainer

一般的にはポップスに
分類される曲ですが、


ビートには808とハイハットが使われており
トラップビートの面影があります。


このように狭義のトラップ
というジャンルから、


ギャング的側面がなくなって
ポップスや他のジャンルでも
使われるようになったものが広義のトラップです。


そして、広義のトラップでは
ヒップホップの音楽ジャンルを抜け出すほど
大きな音楽ジャンルになったのです。


そして、トラップは現在も
さまざまな形に変化しています。


これからはさらにトラップから
派生したジャンルを紹介します。



ドリル



一口にドリルと言っても
さらにそこから派生しているのですが、


この話は「ヒップホップ雑談」
記事をご覧ください。


レイジ



シンセサイザーの音が特徴的
ビートを使ったジャンルです。


比較的歴史が浅く、


Trippie Redd ,Play Boi Cartiなど
若いアーティストが
火付け役として活躍しています。


最近ではYeatというアーティストが
独自の路線でレイジビートを発展させていて
人気もワールドクラスになっています。


似たジャンルとして
ハイパーポップなどがありますが、


ハイパーポップはプラックドなどの
バウンシーな音を使うのに対して、


レイジはリードシンセを
ガッツリ使ったメロディが特徴です。


レイジの方が荒々しい音
というイメージです!


ペイン



ピアノやストリングスなど
オーケストラ系の楽器で
哀愁漂うメロディを弾き、


そのビートに悲しみや
弱みをラップするのが特徴です。


アーティストでいうと
Rod WaveやPolo Gなどが有名です。


ペインは日本でも
人気のサブジャンルなので
馴染みのある方は多いかもしれません。


個人的にはビートを作っていて
とても楽しいジャンルなので、


ビートメイカーの人は
ぜひチェックしてみて下さい!


デトロイト/フリント



その名の通りデトロイトで発展した
サブジャンルです。


曲のテンポは割と早く
アシッドベースという
独特のベースを使うビート
が特徴です。


有名なアーティストでいうと
Sada Baby ,Tee Grizzleyなど、


数年前から流行ってきているのですが、


リリックの内容などから
メインストリームのヒットの曲は
そこまでないかなというイメージです。


とは言ってもドリルが流行ったので


デトロイト系のアーティストが
メインストリームになる日も
来るかもしれませんが…


エモラップ



最近はあまり聞かないエモラップ。


ペインと重なる部分はあるのですが
悲しみや弱みをラップするジャンルで、


Juice Wrld ,Lil Peepなどが
有名なアーティストです。


2018〜2020年くらいに一気に
流行ったジャンルなのですが、


有名なアーティストが
みんな亡くなったこともあり、


今ではあまり聞かない
サブジャンルとなりました。


ですが、今でもJuiceの
Type Beatなんかは依頼が来るので、


プロデューサーの方は
知っている方がいいと思います!




最後に…

本日はヒップホップの
サブジャンルについて話しました。


サブジャンルは地域や曲の内容など
注目する点によって捉え方が変わるので、


実際サブジャンルを
定義付けるのは難しいのですが、


今日の記事を読んで


こんなジャンルがあるんだ…


くらいに思っていただけると、


今後曲を聴くときやビートを
作るときに役立つかもしれません。


それではまた次回の記事でお会いしましょう!

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